韋駄天ワークス

#2
シリーズ構成:志茂文彦


連載1/4(9月17日 UP)
連載2/4(9月28日 UP)
連載3/4(10月14日 UP)
連載4/4(11月5日 UP)
香港 ビクトリアピークからの夜景
「いろんな場所に取材に行きます!」
その3:香港・ビクトリアピークからの夜景



−小さい頃、得意だった科目は??

国語ですね。本を読むのがやっぱり好きだったんですよね。授業では作文が好きで好きでしょうがなかったです。まっさきに1枚書き上げて、次の原稿用紙を先生の教卓に1枚ずつ取りに行くたびに誇らしかった。そういうのを鼻にかけてるイヤな子供だったんじゃないかな。(笑)でも別に成績が良かったわけじゃないですよ。

−授業以外では?

自分で小説を書いて、クラスメイトとか弟とかに読ませて「あ、ウケた」とか思ってました。子供のころからお話を作るのが好きだったんです。

−どんなストーリーか覚えていますか?

そのころは『宇宙戦艦ヤマト』とか『ガンダム』が全盛期ですから、それっぽいやつを書いてましたね。当時は、原作を元にしたパロディー文化がなかったですからオリジナルでしたね。でも『ヤマト』の続編を勝手に考えたりはしていました。

−−他に好きだった教科は?

音楽が好きでしたかね。ブラスバンドをやってたんです。パートはフルートでした。実は音楽学校に行くか、っていう話もあったんですよ。うちの小学校・中学校がすごく音楽に力を入れている学校だったんで。今でも合唱部が全国大会優勝しているようなところで。

−素敵な学校ですね。

そうですね。今から思うとなんて良い学校だったんだと思いますね。まず、夏休みの宿題が一切ないんですよ。(プロ野球の)日本シリーズのときなんかは、給食の時間に教室のテレビで見せてくれたり。セ・リーグとパ・リーグに分かれて応援しながら食べました。あと、学級文庫にマンガがたくさん置いてあって。

−のびのびした環境で勉強してきた、と。

大人になると、勉強がいかに楽しいかがわかってくるんですけどね。子供のころはわからなくって当然かもしれません。僕らだって、今、1日6時間座って、週に何日もずっと勉強しろって言われたら耐えられないかもしれないです。よくやってなぁ、と思いますよ。イヤな先生だっていますしね。

−志茂さんみたいなシリーズ構成になるには?

無理して本を読め、とは言わないです。こういう仕事をしたいと思う人は本やアニメや映画が好きなのは普通でしょうから。なるべく、普通にがんばるのが一番良いんじゃないですかね。多くの人が読んで面白いと思ってくれたり感動してくれたりするものを作らなきゃいけないんですよ。そうすると、『多くの人』が好きなもの・嫌いなものを知らなきゃいけないんですよ。

−のびのびした環境で勉強してきた、と。

大人になると、勉強がいかに楽しいかがわかってくるんですけどね。子供のころはわからなくって当然かもしれません。僕らだって、今、1日6時間座って、週に何日もずっと勉強しろって言われたら耐えられないかもしれないです。よくやってなぁ、と思いますよ。イヤな先生だっていますしね。

−どうすればいいんでしょう?

そのためには、みんなと同じようにお手伝いしたり、勉強したり、受験で悩んだり、失恋して落ち込んだり、本を読んで感動したり、映画を見てショックを受けたりすることを体験していって、自然にバランスの取れた視野の広い大人になればいいんじゃないですかね。特別な人になっちゃうと、特別な人にしかわからないものしか作れませんから。最近はジャンルが多様化してますから、得意分野を持つことも大事だと思いますけど。




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